Webフォルダについて
Webフォルダは、ビルトインのhttpサーバ機能を使って、WebページをファイルメーカーPro
Webコンパニオンで共有するために必要となるディレクトリです。このWebフォルダには、ファイルメーカーPro
データベースとそのデータベースと対話するのに必要なHTML
ファイルまたはページが配置されます。
Web上でのファイルメーカーPro
データベースの表示方法は、カスタムWebを使用してWebページを作成してから、そのファイルをWeb
フォルダに移動することによりカスタマイズすることができます。
旧バージョンのファイルメーカーProからのカスタムWeb用ファイルを使用する場合は、既存のCDMLファイルをWebフォルダに移動した後、HTMLページ内で参照されているファイルの拡張子を「.fmj」から「.fp5」に変更してください。
Web上でデータベースを公開するには、Webコンパニオンを有効にします。尚、Webフォルダに配置されたファイルは、Webブラウザよりアクセスが可能になるため、重要な内容が含まれているファイルはWeb
フォルダ内に配置されないことをお勧めします。Web上でのデータベースの公開の詳細については、「ユーザーズガイド」の第14章を参照してください。
ファイルメーカーPro
Webコンパニオン機能
Webでは、データベースのWeb上での表示方法を決めるWebスタイルを選ぶことができます。例えば、「ラベンダー」スタイルはタイトルやボタンを紫色で表示します。また、レコードの検索や作成のみを対象にしたスタイルを選択することもできます。例えば、「入力のみ」スタイルを使用して、ゲストブックが作成することもできます。公開するデータベースの用途に沿ったスタイルを選択することができます。
ファイルメーカーPro Webスタイルのほとんどは、レイアウトをレンダリングします。つまり、レイアウトをファイルメーカーPro上で表示されるレイアウトに近い形でWebブラウザ上に表示します。これらのWebスタイルでは、レイアウトのレンダリングにCSS (Cascading Style Sheets) を使用しているため、ファイルメーカーPro Webコンパニオンを経由してファイルメーカーProにアクセスするブラウザはCSS (Cascading Style Sheets) をサポートしているものを使用する必要があります。
新しいセキュリティオプションでは、ファイルメーカーPro Web コンパニオンからデータを要求できるIP アドレスを指定することにより、データベースへのアクセスが制限できるようになりました。例えば、「Web コンパニオン設定」ダイアログボックスにある「セキュリティ」オプションに「1.2.3.*」で始まるIPアドレスを入力して、「1.2.3.*」で始まるIPアドレスのみデータベースへのアクセスが許可されるように指定することができます。また、ファイルメーカーPro Web コンパニオンの動作をより詳しく記録するログファイルを作成するオプションも追加されています。
以下では、ファイルメーカーPro 5 で対応しているCDML、XML、そしてJDBCの簡潔な説明をします。
より機能を高めたファイルメーカーPro Web コンパニオンでは、データベース上のデータをXML (Extensible Markup Language)フォーマットで伝えることができます。HTMLがWorld Wide Web上でのコミュニケーションのための標準表示言語になったように、XMLは構造化文書を発信するための標準言語になりつつあります。ファイルメーカーPro XMLは、より柔軟で、ユーザがダウンロードされたデータと相互作用できるような、よりWeb用アプリケーションに近いものを提供することができます。例えば、Webユーザがブラウザよりレコードを追加した場合、そのレコードはブラウザのデータセットとファイルメーカーPro データベースの両方に同時にアップデートされます。新しく追加されたレコードを確認するために、更新したり待つことは必要ありません。ファイルメーカーPro データベースをWeb上に公開するには、CDMLタグが使用されてきましたが、ファイルメーカーPro XMLの機能が加えられCDMLタグのみに制限されることがなくなります。
ファイルメーカーはいくつかのCDMLタグの機能を向上し、新しいCDMLタグを追加しました。ファイルメーカーDeveloperには、CDMLタグをHTMLファイルに追加するのに役立つリファレンスツールが含まれています。
ファイルメーカーDeveloper に搭載されるファイルメーカーJDBC ドライバは、ファイルメーカーPro データベースに対応したJava アプリケーションやアプレットを作成するために、様々なRAD (Rapid Application Development) ツールと一緒に使うことができます。
旧バージョンのファイルメーカーPro
デベロッパEditionでのJavaクラスとは異なり、新しいJava
クラスはいくつかのRADツールに対応しています。RADツールを使用し、ファイルメーカーPro
データに直接アクセスするために、ファイルメーカーJDBC
ドライバを使用することができます。ファイルメーカーJDBC
ドライバを使っているJavaアプリケーションまたはJava
アプレットは、ファイルメーカーPro
Webコンパニオンを経由してファイルメーカーProのデータにアクセスすることができます。
ファイルメーカーDeveloper には、これらの新機能を使用したサンプルが含まれています。詳細については、ファイルメーカー社のWeb サイト(http://www.filemaker.co.jp)を参照してください。
ファイルメーカー製品ファミリについて
ファイルメーカーPro
- 10ユーザまでのワークグループを対象に、データの作成、共有、そして管理が簡単にできます。ワードプロセッサアプリケーションへの差し込み印刷や表計算プログラムでのグラフの作成など、ビジネスソフトウェアと連動させて使用するのに最適です。
ファイルメーカーDeveloper
- Web上で公開するファイルメーカーPro データベースの表示方法をカスタマイズしたり、よりプロフェッショナルなファイルメーカーPro ソリューションを開発される方に最適です。
ファイルメーカーPro Unlimited
- ファイルメーカーPro データベースを、ユーザアクセス数の制限なしでWeb上に公開します。ファイルメーカーPro データベースを共有しながら、ミドルウェア、アプリケーションサーバ 、CGIまたは他のソフトウェアと一緒にご使用になることができます。ファイルメーカーProを、主にインターネットまたはイントラネット上でデータを公開することが目的でご使用になる方に最適です。
ファイルメーカーServer
- 10ユーザ以上のワークグループに最適です。作業効率の高速化、バックアップの自動化、最高125までのファイルメーカーPro ファイルのホストと、250ユーザによるアクセスを集中ネットワーク管理機能により可能にします。
ファイルメーカーPro 5 を他のファミリ製品と組み合わせて使用するためには、他ファミリ製品のバージョンが5 もしくはそれ以降であることが必要です。